「デリバティブって何?聞いたことはあるけど、、」
「デリバティブって何?聞いたこともないけど、、」
となりますよね。
デリバティブで破産したと聞いたことあるけど、、怖いものじゃないの?
デリバティブとは何か?その種類について説明しますので、最後まで読んでみてくださいね。
デリバティブって何?
デリバティブとは、次のような特徴を有する金融商品です。
- その権利義務の価値が、特定の金利、有価証券価格、現物商品価格、外国為替相場、各種の価格・率の指数、信用格付・信用指数、又は類似する変数(これらは基礎数値と呼ばれる。)の変化に反応して変化する①基礎数値を有し、かつ、②想定元本か固定若しくは決定可能な決済金額のいずれか又は想定元本と決済金額の両方を有する契約です。
- 当初純投資が不要であるか、又は市況の変動に類似の反応を示すその他の契約と比べ当初純投資をほとんど必要としません。
- その契約条項により純額(差金)決済を要求若しくは容認し、契約外の手段で純額決済が容易にでき、又は資産の引渡しを定めていてもその受取人を純額決済と実質的に異ならない状態に置きます。
デリバティブの種類
代表的なデリバティブは、「先物」「オプション」「スワップ」があります。
先物取引
先物取引とは、将来の売買を現時点で取り決めた価格で行うことを約束する取引です。
先物取引は、天候や豊作・不作によって価格が変動しやすい農産物の取引から始まりました。
現在では、農産物だけでなく、電力や原油などの先物取引が行われています。
商品を対象とした取引ですので、「商品先物取引」と呼ばれています。
金融商品を対象とした「金融先物取引」もあります。
ある国の通貨を別の国の通貨に交換する際の為替相場を対象とする「通貨先物」、国債などの国債などの債券を対象とする「債券先物」、日経平均株価のような指数を対象とした「株価指数先物」などです。
オプション取引
オプション取引とは、あらかじめ定められた期日(満期日)にあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で取引を成立させることができる権利を相手方が当事者の一方に付与し、当事者の一方がこれに対して対価を支払うことを約する取引をいいます。
先物取引に似ていますが、違いがあります。
オプション取引は将来売買できる「権利」の取引ですが、先物取引は将来の売買を約束する取引という点が主な違いです。
つまりオプション取引は損失が発生した場合に権利を放棄して損失を軽減できますが、先物取引は予定通りに取引をする必要があります。
オプション取引は、コール・オプションとプット・オプションがあります。
コール・オプションとは、特定の価格で将来に資産を購入する権利です。
プット・オプションとは、特定の価格で将来に資産を売却する権利です。
スワップ取引
スワップとは「交換する」という意味です。
スワップ取引とは、一定の期間にわたり金融資産や経済的な価値(キャッシュフロー)を交換する契約のことです。
代表的なスワップ取引として「金利スワップ」と「通貨スワップ」があります。
金利スワップとは、異なる種類の金利を交換する取引です。具体的には、変動金利を受け取り、固定金利を支払うパターン、またはその逆のパターンが一般的です。固定金利は交換開始時点で決められ、その後一定となります。変動金利は日本銀行の政策金利に左右され、変動があります。変動金利で借り入れし、金利を一定にしたいときに金利スワップ取引を行います。
金利スワップ取引において「想定元本」と呼ばれる金額が設定されます。この金額は取引における支払い額を計算する際に用いられますが、実際には元本自体が交換されるわけではありません。
通貨スワップとは、取引相手との間で異なる通貨の元本と金利を一緒に交換し、将来のキャッシュフロー(金利と元本)の交換を実現します。金利スワップと異なり、この取引では元本も実際に交換されます。
海外の銀行が海外企業に貸付を行う際、信用リスクの観点から貸出金利を高く設定するケースが多く、資金調達の際の金利を下げるために、通貨スワップを利用することがあります。
その他のデリバティブ
上記は原資産の価格変動リスクを回避するためのデリバティブですが、企業が経営破綻するかもしれないリスクを対象とした「クレジットデリバティブ」、天候の不確実性に対応するための「天候デリバティブ」などがあります。
デリバティブの会計処理
会計処理については、下記の記事で解説していますので、見ていただけると嬉しいです。
先物取引
【先物取引って何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない会計処理をわかりやすく解説します! – かず吉ブログ
オプション取引
【オプション取引って何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない会計処理をわかりやすく解説します! – かず吉ブログ
スワップ取引
【スワップ取引って何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない会計処理をわかりやすく解説します! – かず吉ブログ
まとめ
今回は、デリバティブとは何か、その種類ついて説明しました。
デリバティブは馴染みのない方も多いと思いますが、たまに見かけることがあると思います。その際に有用となるようにまとめさせていただきました。
デリバティブはギャンブル的な要素を感じる方も多いかもしれませんが、
リスクヘッジすることもできる手段です。
株式投資などと組み合わせるのもよいかもしれません。
ブログをご覧いただきありがとうございました。
デリバティブ以外の記事も上げていますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。
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