「オプション取引って何?聞いたことはあるけど、、」
オプション取引についてはこちらの記事で説明していますので、下記をご覧ください。
【デリバティブって何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない言葉をわかりやすく解説します! – かず吉ブログ
この記事では、オプション取引の会計処理について説明します。
この記事を読んでもらえたら、オプション取引の会計処理について敬遠することは少なくなります。
ですので、最後まで読んでみてくださいね。
デリバティブの会計処理
オプション取引(コール・オプションの買建て)
前提条件
①X1年3月1日:権利行使日X1年6月30日、A社株式のコール:オプション(権利行使価格:10,000円/株)を10千株分購入し、オプション料を総額で4,000千円を支払った。
②X1年3月31日:決算日。A社株式の株価は12,000円/株であり、オプションの時価は、13,000千円である。
③X1年4月1日:前期末に計上した評価差額について洗替処理を行った。
〈ケース1〉
④X1年4月30日:A社株式のコール・オプションの価値が11,500千円となったので、当該オプションを売却した。
〈ケース2〉
④X1年6月30日:A社株式の株価が13,500円/株となったので、オプションを行使し、差金決済を行った。
〈ケース3〉
④X1年6月30日:A社株式の株価が8,000円/株となったので、オプションを行使しなかった。
①:X1年3月1日における仕訳
オプション料を支払ったX1年3月1日の仕訳で示すと次のようになります。
オプション取引では、買い手に一方的な権利が生じるため、取引開始時点においてオプション料を資産計上します。
②:X1年3月31日における仕訳
時価変動を決算日に反映させます。
9,000千円(=13,000 – 4,000)の利益を計上することになります。
③:X1年4月1日における仕訳
前期末で時価評価したものを洗替します。
〈ケース1〉④:X1年4月30日における仕訳
オプション売却時の仕訳は次のようになります。
〈ケース2〉④:X1年6月30日にける仕訳
オプション行使時の仕訳は次のようになります。
差金決済により、現預金を35,000千円(=(13,500円/株 – 10,000円/株)×10千株)獲得します。
当初の資産を振替え、差額の31,000千円(=35,000 – 4,000)の利益を計上します。
〈ケース3〉④:X1年6月30日にける仕訳
オプションの行使期限期限時の仕訳は次のようになります。
当初計上していた資産を費用として処理します。
先物取引
先物取引は、別の記事で解説します。
【先物取引って何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない会計処理をわかりやすく解説します! – かず吉ブログ
スワップ取引
スワップ取引は、別の記事で解説します。
【スワップ取引って何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない会計処理をわかりやすく解説します! – かず吉ブログ
まとめ
今回は、オプション取引の会計処理について説明しました。
オプション取引は、頻出の論点ではないと思いますが、たまに見かけることがあると思います。
その際に有用となるようにまとめさせていただきました。
オプション取引は、権利を行使するか否かを選べます。
それに応じて、会計処理が異なります。
ブログをご覧いただきありがとうございました。
オプション取引以外の会計処理のブログも上げていますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。
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