【簿記って何?】聞いたことはあるけど、馴染みのない言葉をわかりやすく解説します!

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「簿記って何?聞いたことはあるけど、、」
「資格試験があるやつだよね?」
「会社で資格補助でるって聞いたことはあるなぁ~」

簿記という言葉の意味が分からず、敬遠してしまう気持ちがありますよね。

僕も公認会計士試験の勉強を始める時は、全く分かっていませんでした。

今では公認会計士になり、簿記を使って仕事しています。

ということで、今回は現役公認会計士の僕から・・・

簿記という馴染みのない言葉をわかりやすく解説します!

この記事を読んでもらえたら、簿記という言葉を敬遠することは少なくなります。

ですので、最後まで読んでみてくださいね。

「簿記」って何?

帳簿記入の略称を簿記といいます。

記入はわかるけど、「帳簿って何?」となりますよね。

帳簿とは、お金の流れを記録しているノートです。
イメージとしては、家計簿やお小遣い帳みたいなものです。
最近だと、スマホのアプリになっているケースもあると思います。

チョコレート買うために、100円支払ったことを記録しているものです。
このときは、100円の現金を100円のチョコレートに交換したことを記録します。

記録する方法は、別の記事で詳しく説明します!

「簿記」って必要ある?

簿記という言葉の意味をわかったけど、そもそも簿記って必要なの?と疑問が出てきたと思います。

簿記が必要な理由は2つあります。

  • 利益を正確に計算するため
  • 資産・負債(財政状態)を把握するため

利益を正確に計算するため

利益を正確に計算するための利用は3つあります。

  • 事業を継続するか否かを判断するため
  • お金を集めるため
  • 税金計算のため

事業を継続するか否かを判断するため

ずっと赤字の事業を継続していても意味がありませんよね?
利益の計算は、お金の動きとずれてしまう場合があり、簡単に把握することが難しいです。
そのため、正確に計算し、正しい利益金額を把握する必要があります。

ただの文字の羅列だと、わかりにくいと思いますので、例を挙げてみたいと思います。

かず吉商店は1個1,000円のお皿を30個買いました。そして1個1,500円で10個売れました。利益はいくらでしょうか?

1個 1,500のものが10個売れているので、売り上げは15,000円です。

原価は1個 1,000円のお皿を30個買ったので、30,000円でしょうか?
それとも、10個販売しているので、10,000円(1,000円×10個)でしょうか?

どちらが正解?
売上15,00015,000
原価30,00010,000
利益▲15,0005,000
大赤字!黒字!

簿記での考え方では、1個 1,000のお皿が10個売れているので、原価は10,000円となります。
つまり、表の右側が正解になります。

簿記では、「費用収益対応の原則」という考え方があります。
簡単にいうと、売上に対応した分だけを費用します。
「費用収益対応の原則の原則」は重要なものになりますので、詳しくは別の記事で説明したいと思います。

お金を集めるため

事業を行っていく上で、お金は必要になります。

すべての会社が自分のお金のみで事業をやっているわけではないです。
銀行や信金などの金融機関からお金を借りたり、投資家から出資をしてもらったりして、事業資金を確保しています。

利益計算を正確にできていない会社には、金融機関や投資家がお金を出す可能性はほとんどないです。
なぜなら、金融機関はお金を返してもらう必要があり、投資家は配当金・株価の値上がりを目的としています。
利益計算を正確にできていなければ、当該目的を達成できないためです。

税金計算のため

事業を行い利益が出た場合は、税金を納める必要があります。

正しく利益計算ができていないと脱税になってしまう可能性があります。
不正な取引や間違った取引を記録してしまうと会社は罪や罰を受けることになります。

そうならないためにも正しい利益計算が必要になります。

資産・負債(財政状態)を把握するため

資産・負債を把握することは簡単なのでは?と思われた方も多いと思います。

現金であれば、数えるだけで金額を把握することができますが、
建物の金額を把握することは難しいです。

5年前に5,000万円で購入したお家は、現在いくらでしょうか。

5,000万円のままでしょうか。
簿記での考え方では、減価償却という考え方があります。
お家が50年住めると仮定した場合、50年後に資産価値が0円になるように資産金額を減らしていきます。
今回の例では、5,000万円÷50年で1年当たり100万円を減らす必要があります。
そのため、5年前に購入しているため、100万円×5年で500万円を減らして、
5,000万円-500万円で、現在の建物の価値は4,500万円になります。
減価償却の考え方は、理解しづらい部分もありますので、こちらの記事で詳しく説明しています!

まとめ

今回は、「簿記」の意味から「簿記」の必要性について説明しました。

「簿記」とは帳簿記帳の略称です。

「簿記」は利益計算・資産・負債の金額を計算するために必要です。

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