「RSって何?聞いたことはあるけど、、」
「RSって何の略だっけ?」
「RSをもらったってきいたことあるよ?それっていいもの?」
となりますよね。
RSとは何か。そのしくみ、会計処理を解説しますので、最後まで読んでみてくださいね。
RSって何?
RSは、Restricted Stockの略で、特定譲渡制限付株式のことです。
株式が付与されても、特定の条件が達成されるまでは譲渡制限されている株式です。
譲渡制限を解除するには、通常、一定の勤務条件や継続勤務が必要です。条件が満たされない場合には、没収されることもあります。
RSをもらうということは、自社株式や親会社株式を付与されることです。
ただ譲渡制限があるため、手放しにもらえるわけではありません。
譲渡制限の解除条件を付けることにより、優秀な人材のリテンション効果(会社に引き留める効果)をもたせるとともに、中長期の株価向上に対するインセンティブを付与することができる報酬制度と位置付けられます。
RSのしくみ
役員等への報酬として、譲渡制限株式を付与することができます。
役員への報酬とする場合、株主総会決議が必要です。
株主総会決議は、個人別でなく、総額について決議されます。
個人別の報酬は、取締役会等にて決議されます。
譲渡制限期間・勤務条件・業績条件などの条件をきめたうえで、付与されます。
RSの会計処理
前提条件
自己株式数:50,000株
自己株式帳簿価額:40,000,000円
・X1年4月1日に下記の条件で取締役に10名に対して、下記の条件でRSを付与
付与株式数:10,000株(それぞれの取締役に1,000株、自己株式を付与)
付与時の株価:1,500円
勤務期間:1年間
・X1年10月1日に自己都合により、1名の取締役を退任したため、RSを没収した。
RS付与時(X1年4月1日の会計処理)
RSの付与時の貸出時点のX1年4月について、仕訳で示すと次のようになります。(単位:千円)

前払費用:10,000(株)× 1,500(円/株)= 15,000,000(円)
自己株式:40,000,0000 ÷ 50,000(株)= 800(円/株)
10,000(株)× 800(円/株)= 8,000,000(円)
資本剰余金:15,000,000(円)- 8,000,000(円)= 7,000,000(円)
費用処理(X1年4月30日の会計処理)
役員報酬の期間按分処理について、仕訳で示すと次のようになります。(単位:千円)

役員報酬:15,000,000(円)÷ 12か月 = 1,250,000(円)
X1年5月31日~X1年9月30日の仕訳は同様ですので、省略します。
没収時(X1年10月1日の会計処理)
取締役の1名が退任し、RSを没収するときの会計処理は下記のとおりです。

X1年9月30日の未費用処理の前払費用
:15,000,000(円)- 1,250,000(円)× 6か月 = 7,500,000(円)
1名当たりの未費用処理の前払費用
:7,500,000(円)÷ 10名 = 750,000(円)
費用処理(X1年10月31日の会計処理)
取締役の1名のRSを没収した後の費用処理の会計処理は下記のとおりです。

X1年10月1日の未費用処理の前払費用
:7,500,000(円)- 750,000(円)= 6,750,000(円)
役員報酬
:6,750,000(円)÷ 6か月 = 1,125,000(円)
X1年11月30日~X2年3月31日の仕訳は同様ですので、省略します。
まとめ
今回は、RSとは何か、そのしくみ、会計処理について説明しました。
RSは、頻出の論点ではないと思いますが、たまに見かけることがあると思います。
その際に有用となるようにまとめさせていただきました。
RSは、金銭報酬と業績連動報酬のいいとこどりができる報酬体系です。
今後、増えてくることも想定されます。
ブログをご覧いただきありがとうございました。
RS以外の会計処理のブログも上げていますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。
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